1985-04-16 第102回国会 参議院 法務委員会 第8号
そういう面で申請書だとか、添付書類などについても検討はいたしておるわけでございますが、実は一面またこの不動産というのが相当な財産権になるものでございますので、地面師等がいろいろそこで妙なことをするというふうなことを防止していかなければならないという面での、何と申しましょうか、手続の厳格性というものも避けられないということの間に挟まってジレンマを感じているような次第でございます。
そういう面で申請書だとか、添付書類などについても検討はいたしておるわけでございますが、実は一面またこの不動産というのが相当な財産権になるものでございますので、地面師等がいろいろそこで妙なことをするというふうなことを防止していかなければならないという面での、何と申しましょうか、手続の厳格性というものも避けられないということの間に挟まってジレンマを感じているような次第でございます。
もう一つ、こうした事務量の増加に見合った定員が確保されないために、最近京都や盛岡で表面化しました地面師等による登記簿の抜き取り、持ち帰り、改ざん事件が依然として続発をしています。国民からの審査請求事件や国家賠償請求事件も年々ふえています。この点については、法務省自身、総合計画の中で「登記制度の信用を維持する上において看過しえない状況を呈している。」
○政府委員(川島一郎君) 最近、御指摘のような登記所を舞台とする地面師等による犯罪事件が目立っておりますことはまことに遺憾なことでございまして、私ども十分に反省をし、今後に対処していかなければならないと考えている次第でございます。 どのような対策が必要かという点につきましては、いろいろな角度から考えなければならないと思います。
○政府委員(川島一郎君) 御指摘のように、最近登記所を舞台といたしまして悪質な地面師等による犯罪事件が生じておりますことは、まあいろいろな原因があるにいたしましても、登記所側の管理体制に不備があって、その不備をつかれたという一面を持っておることは否定できないところでございまして、この点まことに遺憾に存じておる次第でございます。